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【サッカー指導論#2】サッカー指導にライセンスは不要?

こんにちは。たか兄です。

突然ですが、日本サッカーには「ライセンス制度」があるのをご存知でしょうか?

日本サッカー協会が認定するサッカー指導者の資格制度で、一番上はS級、以下A~D級まで存在します。

ちなみに僕もC級のライセンスを持っているわけなんですが、実はライセンスは必ずしも持っていなければいけない物でもありません。

ライセンスがなくてもサッカーの指導はできちゃいます。

そこで生まれるのが、「本当にライセンスという制度は必要なのか…」という疑問。

とある有名選手が最近立ち上げたプロジェクトからも、その意図が伝わってくるので、そこらへんも詳しく交えながら論じていきたいと思います。

それでは、いきましょう!

本田圭佑選手が立ち上げた「One Tokyo」

みんなが知っているサッカー元日本代表の本田圭佑選手。

その本田選手が最近、東京都の社会人4部リーグに新しいサッカーチームを設立しました。

その名も「One Tokyo」

都リーグの4部というと社会人リーグの中でも一番下のレベルで、本田選手はゼロからのチーム作りに着手することになります。

そして先日、初代監督が百獣の王・武井壮さんに決定しました。

驚くべきことに武井さんはサッカー未経験者。

オンラインサロンメンバーの投票によって決定したそうなのですが、なぜわざわざ未経験の武井さんを選出したのか…

その疑問に応えるためには、本田選手の2017年のとあるツイートにまで遡る必要があります。

本田選手は以前から、「ライセンス制度反対派」の一人で、度々日本のライセンス制度について批判をしています。

こんなツイートも。

プロの監督になれるのはS級ライセンスの資格を持っている人だけです。

もちろんS級をとるためにはD級、もしくはC級から取得をして、一つずつステップを踏まなければいけません。

位が上がるごとに狭き門になっていきますし、S級になれるのは、ほんの一握りの人間に限られるのが現状です。

本田選手は、S級を持っていないとプロの監督になれない日本サッカーの現状を変えるために、自らが立ち上げたチームで、監督になるために必ずしもライセンスは必要でないことを証明しようとしているのではないでしょうか?

もちろんそれだけが目的ではないと思いますが、武井さんを監督に選出したことからは、本田選手の強いメッセージを感じずにはいられません。

監督になるのにライセンスは不要?

ズバリ「必要」です。

不要、全く必要ない、素質があれば誰でも監督になっていい。

このような考えは大きな間違いだと思います。

つまり、本田選手の考えには「反対」です。

確かに、プロの監督になるための基準が少し厳しいことは否めません。

しかしそれだけに、S級まで駆け上がった人は「指導のスペシャリスト」と言うことができます。

本田選手はS級の資格について

「必要最低限のルールテストで合格すればS級を渡すべきで、その方が絶対にサッカー界にとって有益なんです。そもそも指導法に正解なんてないんですから。プロを経験した選手は筆記テストだけで取得できるのが理想。」

とおっしゃっています。

本田選手は「とにかくS級の門を広くして、プロの監督になりうる人材を徹底的に掘り起こすべきだ」と提言しています。

そのうえで、クラブ側が自分のチームに適した人材であるかを判断すべきだとも述べています。

しかし、必要最低限のルールや筆記テストを通過しただけの人材が、果たして優秀な監督になれるのでしょうか…

先ほども述べた通り、S級保持者は、D級もしくはC級から一つずつ苦労をしながら階段を登ってきた猛者たちです。

確かにS級に至るまでには、お金も時間もかかります。

しかしその分、経験値は積み重なっていき、より深く広いところまで見渡せるようになり、いろんなことに気づくことができるようになり、サッカー観についても、常人の比でないレベルまで高まっていきます。

そんな人達と、筆記テストを受かった程度の人間が同列に扱われるのは許しがたいこと。

「元プロの選手なんだから、細かいこと抜きにして、すぐに監督をやらせてもいいじゃん」

と言う方もいますが、プロ選手だからといって優秀な監督になれるわけではありません。

むしろ優秀な選手だった人ほど、凡庸な監督になり下がることの方が多いです。

「名選手、名監督にあらず」

これはスポーツ界で広く言われている言葉です。

プロ選手というのは自分のプロとしての実績がありますし、どうしても経験ばかり過信して、傲慢になりがちな傾向があります。

カリスマ性というのも監督の資質としては必要ですが、それだけではサッカーの監督は務まりません。

もちろん現役選手の中にも、優秀な監督になれる素質を持った人材がいると思いますが、選手から監督になるのはまったく別物。

選手への戦術的指導はもちろん、メンタルケアや、チームスタッフとの連携も求められてきます。

元プロの選手とはいえ、いきなり監督になったら、自分だけではなく選手も混乱させてしまう事態になりかねません。

なので、元プロの選手だろうと素人だろうと、しっかり一からライセンスを取得するべきだと思います。

本田選手は優秀な人材を埋もれさせてはいけないと、「ライセンス廃止」を訴えているようですが、そもそも実力で這い上がれないようじゃ、そこまでの人材だったと言うことです。

ちなみにS級ライセンス取得まではだいたい4~6年かかると言われています。

「C級取得できたから次~」とはスムーズにいきません。

B級以上に上がるためには都道府県サッカー協会、JリーグやJFAの推薦が必要になりますし、B級からA級、A級からS級に上がるためには、1年間の指導実績が必要になります。

優秀な人ならば4年、普通だったらそれ以上の年月がかかると思ってください。

確かに、少し時間がかかりすぎだとは思いますが、ちゃんとステップを踏んでいけば、誰でもS級を取得するチャンスがあります。

改正すべきは制度そのものではなく、「時間がかかりすぎる」という制度の中身ではないでしょうか?

講習会でしか得られないもの

冒頭でも述べた通り、僕は一応「C級ライセンス」を持っています。

ちゃんと講習会を受け、筆記試験や指導実践などのプロセスを経て、C級ライセンスを取得しました。

講習会を受けた身として言えることは、「講習会でしか得られないもの」が確実にあるということです。

見知らぬ人たちと一緒に講義を受け、外に出てボールを蹴り、先輩インストラクターの話を聞き、実際に指導を体験する。

これらは講習会に参加しなければ経験できないことです。

先輩インストラクターは見えている景色が明らかに違いますし、同じピッチに立ったとき、僕はそれを肌で感じることができました。

ピッチで起きている現象を捉え、ボールから離れた人の動きもしっかり観察し、的確なコーチングやアドバイスを送る技術…あれこそ経験がなせる業。

僕はサッカー経験者ですが、自分がプレイするのと、外から眺めて指示を出すのとでは全くの別物だと痛感しました。

さらに、同じサッカー好きの人間と、サッカーの楽しさや指導の大変さを共有するあの時間も、またかけがえのないものでした。

炎天下の中でボールを追っかけたり、指導について語り合ったり、他愛のない話で盛り上がったり。

終わりにはちゃんと、「LINEグループ」でしっかり繋がりが形になって残りましたし、同業者のパイプができる機会というのも非常に貴重です。

特に僕みたいな人見知りで、自分から行動を起こせない人間にとっては。(笑)

このように、ライセンス講習会でしか得られないものがあることを、本田選手は知っているのでしょうか???

僕にとっては、「制度を知りもしないで批判している人間」と区別がつきません。

まとめ:サッカーの指導にライセンスは必要

プロ、社会人、大学生、小中高生…etc

どのカテゴリーにおいても、サッカーを教えるという立場の人間なら、ライセンス取得は必要だと思います。

少なくとも僕はライセンス講習会で、日常では経験できない貴重な経験ができました。

サッカー経験者で自称サッカー通を名乗っていましたが、講習会で初めて学んだこともあって、選手の目線と監督の目線が異なることも、身をもって感じました。

僕がライセンス講習会の必要性をココまで説くのには、経験に基づいたしっかりとした理由があります。

決して協会の犬だから、ではありません。(笑)

むしろ、今の日本サッカー協会には不満だらけで、腐った組織が早く解体されないか日々期待している側の人間です。(笑)

しかしそれとは関係なく、日本サッカー協会が嫌いな人でも、監督になりたければライセンスを取得するべきです。

日本サッカー協会が嫌いでライセンスを取得したがらない人もいるそうなので、そういう方にもぜひ、講習会の素晴らしさを体験させてあげたいですね。

それでは!

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